2008年6月

ライティングテクニック 第18講●自力でライティングがうまくなる!

●自力でライティングがうまくなる!

前回の講義では、

・経験を積むだけではうまくならない
・写経だけではうまくならない

ということをお話しました。

ライティングがうまくなるには、フィードバックが必要です。
そのため、添削してもらうのが一番の近道です。
しかし、タダで添削してもらえるような恵まれた環境にいる人は
ほとんどいないでしょう。

自力でライティングがうまくなるにはどうしたら良いか?

自力でうまくなる方法のひとつとして、
他人の添削してもらった文章を読んで学ぶという方法があります。
自分の文章を直接添削してもらうほどの効果はありませんが、
参考になる部分を見つけることができるでしょう。

インターネットでも調べることはできますが、
体系化されているものは見当たりません。
やはり、本に当たるのが良さそうです。

『文章添削トレーニング―八つの原則』古郡廷治著・筑摩書房

こういった本を読むと、いくつかのNGポイントが
挙げられていることに気づきます。

これらのやってしまいがちなNGポイントを避けることで、
良い文章にしていくことができます。

あまりこだわりすぎて書けなくなってしまうのも良くないので、
最初はあまりNGポイントを気にせず、一気に書いてから
推敲することをお勧めします。

私も、メルマガの推敲に2時間ほどかけることがあります。
最初に一気に書いてから推敲して直していくので、
書く時間よりも推敲する時間のほうが格段に長いです。

推敲する段階でNGポイントを直していき、
文章を磨き上げていきます。

さあ、チャレンジしてみましょう!

  





 

ライティングテクニック 第17講●最短でライティングがうまくなる方法

●経験を積むだけではうまくならない

のっけから挑発的な言葉で恐縮ですが、
ライティングは経験を積むだけではうまくなりません。

たとえば短距離走なら、自分のフォームをビデオで撮って研究し
無駄のないフォームに改善することによってタイムが縮まるなど、
目に見える形で改善をはかることができます。

しかし、ライティングの場合、書いたものの良し悪しが
目に見える形でわかる場合は稀です。
要するに、書きっぱなしになってしまう宿命にあるとも言えます。

フィードバックがないから、改善方法もわからない。
したがって、いくら書いてもうまくならないということになります。


●写経だけではうまくならない

うまいと言われる文章を、一字一句書き写すだけではうまくなりません。
なぜなら、書き手がどこにポイントを置いて書いたのか、
すべてを写経しても決して見えてはこないからです。

勘のいい人は写経だけでも書き手の意図を掴むことができますが、
たいていの人は言い回しのみにこだわってしまい、
「木を見て森を見ず」の状態になってしまいます。

では、どうしたら良いのか。

非常に簡単な解決方法があります。

それは、添削してもらうこと。

最短でライティングがうまくなるには、添削しかないと私は思います。

新米記者の場合、まずは先輩の書いたものを真似して記事を書きます。
そして、先輩に添削してもらいます。

先輩記者は、くどい言い回しがないか、文章の流れがどこかで切れて
いないかなどをチェックし、直したほうが良い箇所に赤ペンを入れます。
新米記者は先輩の直したものを見て、自分の文章を修正します。

この作業が、仕事の中で毎日繰り返されます。
そうしているうちに、新米記者は書く力を身に着けていくのです。


といっても、ここを読んでいるあなたは、記者ではないですよね。
(もし、記者さんがいたらメールください。友達になりましょう。笑)
プロに添削してもらえるような恵まれた環境にいる人は、ごく稀です。

何とか自力でライティングがうまくなる方法はないか?

...次回に続きます。

  





 

ライティングテクニック 第16講●プレジデント誌にパクられました

●プレジデント誌にパクられました

本日、店頭に並んでいる6月4日号の「プレジデント」、
車内の中吊り広告にでかでかと特集タイトル「書く力。」
パクられました...笑

さっそく、丸善オアゾで購入。

一番、面白かったのは、
「管理職もつまづく『敬語』の新常識テスト」です。

ちょっとだけご紹介します。

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 丁寧語「です」が適切に使われている文を選びなさい。

  1 今日はほんとうに楽しかったです。
  2 社長がいらっしゃることはないです。
  3 前に会ったことがあるじゃないですか。
  4 たいへん難しい問題です。
  5 そんなこともございましたですね。

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さて、どれが正解でしょうか?

それは...プレジデント誌を読んでください。

...えっ? 今すぐ知りたい? それはそうですよね!

では、正解をこっそりお教えします。
この記事の最後をご覧ください。


詳しい解説を読みたかったら、プレジデント誌を見てくださいね。

 >> http://www.fujisan.co.jp/Product/5774/ap-bird2006


他の記事で興味を惹かれたのは、
「社長自ら添削!これが『読みたくなる文書』だ」です。

商品提案書・ホームページ・お礼状などの実際の添削例が
掲載されており、非常に参考になりました。
しかも、実際の企業のトップが添削しています。
マネックスの松本社長、バンダイの上野社長、
キッコーマンの茂木会長などなど。

齋藤孝さん、和田秀樹さんなどの第一人者も記事を寄せており、
内容てんこ盛りです。

「書く力」をつけたかったら、ぜひとも購入して、
家でじっくり読んでみてくださいね。

 

そうそう、答え。それは4番です。
「です論」は国語学上の論題にもなっているそう。
基本的に「です」は名詞に付くと覚えておけば良いとのことです。

久しぶりにプレジデント誌を買いましたが、
この充実度で650円は安いですね。

  





 

ライティングテクニック 第15講●読みやすい文章とは?

ローマの政治家であった小プリニウス(62~113年頃)の
有名な言葉があります。

「この長い手紙をおわびします。手紙を短くする十分な時間がないのです」。

頭に浮かんだ言葉を書きつらねたままでは、読みにくい文章になります。
メルマガのライティングの場合、話し言葉のようにそのままで良いと言う
人もいますが、それはケースバイケースです。

メルマガやブログのスタンスにもよるので一概には言えませんが、
人に読んでもらうことを考えた場合、必要以上に読み手の時間を
奪うべきではないというのが、私の考えです。


さて、読みやすい文章にするためには、「読みやすい文章」とはどういう
ものかということを、あらかじめ知っておかねばなりません。

アメリカの心理学者ルドルフ・フレッシュの研究に触れてみます。
彼はたくさんの人にさまざまな文章を読んでもらい、読みやすさの判断を
してもらいました。そこからいくつかの法則を導き出しました。
フレッシュによると、読みやすい文章とは、

 1 簡単であること(easy)
 2 おもしろいこと(interesting)

の2点から判断できるということです。
1の簡単であるという判断基準は、文章の長さと単語の平易さです。
2のおもしろいことというのは、人間的関心を引くかどうかということです。
人間的関心を引く文章とは、たとえば会話文などに代表されます。

長くなってしまうので、ここではこれ以上は触れませんが、
フレッシュの研究より、参考になりそうな原則を導き出せます。

まず、「簡単であること」について。
具体的には、
・業界用語など理解の困難な単語を使わないこと。
・漢字を多用しすぎないこと。

「おもしろいこと」について。
・「あなた」、などと語りかける。
・会話文を使用する。

フレッシュは、
「人間というものは、人間に対して一番興味を持っている。
したがって人間的関心に富む文章は面白い文章になりやすい」
と言っています。

あなたの文章を読む読者はどのような人なのか。
たとえば小学生なのか、ビジネスマンなのか。
まず、それを明らかにしてから上記の2点に気をつければ、
読者に「読みやすい」文章ができると思います。


「読みやすい文章」について書いたこの文章ですが、
ちょっと硬くて「読みにくい」ですね。

次回はもう少し軽く、楽しく読める内容にしようと思います。

  





 

ライティングテクニック 第14講●世界で最も短い手紙

今回は、第13講の答え合わせです。

前回は、ダメな文章にしないための3つの注意点をお話しました。

・伝えることは1つに絞る
・あいまいな言い回しは使わない
・簡潔に!

この3つです。
宿題は、この3つのうちどれが一番大切か?という質問でしたね。

さて、答えです。

それは、「簡潔に!」です。

さらに言うなら、「削り落とせ!」です。

心に浮かぶままに文章を書いてから読み返してみると、
削っても意味が通じる単語や言い回しが、
意外とたくさんあるものです。

削ることで読みやすくなるというのはもちろんですが、
重要な部分を目立たせることもできます。
なので、思い切って削ってしまいましょう。

簡潔にするための技術が身についていれば、必然的に、
その他の2つの注意点を満たすことができるようになります。


プロライターがなぜ簡潔な文章を書くことができるのかというと、
制限文字数内で文章を書くことを日常的にしているからです。

たとえば雑誌の記事の場合、文章量はスペースによって何文字程度・
原稿用紙何枚程度などと決まっています。
ある程度長い記事の場合も、ページ数があらかじめ決まっているので、
そのページに収まる文字数で書かなくてはいけません。

大学入試などの小論文は「800字程度」、
雑誌の投稿なら「100字程度」などと制限がありますね。
あるテーマに関して制限文字数内で書く練習を続けていると、
簡潔に書く力がついてきます。
削り落とすコツがつかめてくるのです。

雑誌や新聞の投稿など、文字数が決まっている文章を参考に
どんな風に簡潔に書いているのか調べてみてください。
そして、実際に書いてみてください。

「うまく書こう」と思わなくていいんですよ。
小学生でもわかるように、短く、簡潔に書いてみてください。


最後に、世界で最も短い手紙をご紹介します。
フランスの作家ユゴーが『レ・ミゼラブル(ああ無情)』を出版した時、
出版社に宛ててこんな手紙を書きました。

「?」(売れ行きはどうですか?)

「!」(それは素晴らしい!)


 ☆次回は読みやすい文章について、もう少し書いてみたいと思います。