第14講●世界で最も短い手紙
今回は、第13講の答え合わせです。
前回は、ダメな文章にしないための3つの注意点をお話しました。
・伝えることは1つに絞る
・あいまいな言い回しは使わない
・簡潔に!
この3つです。
宿題は、この3つのうちどれが一番大切か?という質問でしたね。
さて、答えです。
それは、「簡潔に!」です。
さらに言うなら、「削り落とせ!」です。
心に浮かぶままに文章を書いてから読み返してみると、
削っても意味が通じる単語や言い回しが、
意外とたくさんあるものです。
削ることで読みやすくなるというのはもちろんですが、
重要な部分を目立たせることもできます。
なので、思い切って削ってしまいましょう。
簡潔にするための技術が身についていれば、必然的に、
その他の2つの注意点を満たすことができるようになります。
プロライターがなぜ簡潔な文章を書くことができるのかというと、
制限文字数内で文章を書くことを日常的にしているからです。
たとえば雑誌の記事の場合、文章量はスペースによって何文字程度・
原稿用紙何枚程度などと決まっています。
ある程度長い記事の場合も、ページ数があらかじめ決まっているので、
そのページに収まる文字数で書かなくてはいけません。
大学入試などの小論文は「800字程度」、
雑誌の投稿なら「100字程度」などと制限がありますね。
あるテーマに関して制限文字数内で書く練習を続けていると、
簡潔に書く力がついてきます。
削り落とすコツがつかめてくるのです。
雑誌や新聞の投稿など、文字数が決まっている文章を参考に
どんな風に簡潔に書いているのか調べてみてください。
そして、実際に書いてみてください。
「うまく書こう」と思わなくていいんですよ。
小学生でもわかるように、短く、簡潔に書いてみてください。
最後に、世界で最も短い手紙をご紹介します。
フランスの作家ユゴーが『レ・ミゼラブル(ああ無情)』を出版した時、
出版社に宛ててこんな手紙を書きました。
「?」(売れ行きはどうですか?)
「!」(それは素晴らしい!)
☆次回は読みやすい文章について、もう少し書いてみたいと思います。


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