第15講●読みやすい文章とは?

ローマの政治家であった小プリニウス(62~113年頃)の
有名な言葉があります。

「この長い手紙をおわびします。手紙を短くする十分な時間がないのです」。

頭に浮かんだ言葉を書きつらねたままでは、読みにくい文章になります。
メルマガのライティングの場合、話し言葉のようにそのままで良いと言う
人もいますが、それはケースバイケースです。

メルマガやブログのスタンスにもよるので一概には言えませんが、
人に読んでもらうことを考えた場合、必要以上に読み手の時間を
奪うべきではないというのが、私の考えです。


さて、読みやすい文章にするためには、「読みやすい文章」とはどういう
ものかということを、あらかじめ知っておかねばなりません。

アメリカの心理学者ルドルフ・フレッシュの研究に触れてみます。
彼はたくさんの人にさまざまな文章を読んでもらい、読みやすさの判断を
してもらいました。そこからいくつかの法則を導き出しました。
フレッシュによると、読みやすい文章とは、

 1 簡単であること(easy)
 2 おもしろいこと(interesting)

の2点から判断できるということです。
1の簡単であるという判断基準は、文章の長さと単語の平易さです。
2のおもしろいことというのは、人間的関心を引くかどうかということです。
人間的関心を引く文章とは、たとえば会話文などに代表されます。

長くなってしまうので、ここではこれ以上は触れませんが、
フレッシュの研究より、参考になりそうな原則を導き出せます。

まず、「簡単であること」について。
具体的には、
・業界用語など理解の困難な単語を使わないこと。
・漢字を多用しないこと。

「おもしろいこと」について。
・「あなた」、などと語りかける。
・会話文を使用する。

フレッシュは、
「人間というものは、人間に対して一番興味を持っている。
したがって人間的関心に富む文章は面白い文章になりやすい」
と言っています。

あなたの文章を読む読者はどのような人なのか。
たとえば小学生なのか、ビジネスマンなのか。
まず、それを明らかにしてから上記の2点に気をつければ、
読者に「読みやすい」文章ができると思います。


「読みやすい文章」について書いたこの文章ですが、
ちょっと硬くて「読みにくい」ですね。

次回はもう少し軽く、楽しく読める内容にしようと思います。

  





 


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Profile

高橋恵治(たかはし・けいじ)
70年、長野県生まれ。早稲田大学卒業。広告コピーからゴーストライティングまでこなす異色の元雑誌記者・編集者。09年、マスコミ勤務15年の歴史に終止符を打ち、書き手に転身。紙・Webなど媒体を問わず、反応のとれる文章に精通する文章のプロ。

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