2008年7月

第22講●ライティング基本7か条

●ライティング基本7か条

ライティングの基本は、細かいところまで挙げていれば大変ですが、
これだけ守っていれば大丈夫というものがあります。
大体、この7つにまとめられます。

 その1 結論から書こう
 その2 流れを作ろう
 その3 段落を作ろう
 その4 読者がわかることから書こう
 その5 主語を省略しない
 その6 1文では1つのことだけを書こう
 その7 あいまいな表現は避けよう

この基本7か条に気をつければ、文章を書くことに慣れていない人でも、
わかりやすい文章を書くことができます。

1日ひとつずつ見ていこうと思います。


●基本7か条 その1 結論から書こう

「起承転結」という言葉があるように、結論を最後に書くように
あなたは学校で教わってきたかもしれません。

しかし、実は結論を先に書いて、「なぜなら...」と
理由を挙げていくほうが、カンタンに説得力のある文章を
書くことができます。

文章力がなくても、書くことに慣れていなくても大丈夫。
むしろ、ライティングの初心者だと思っている人に
試してみてほしい方法です。


英語圏の人たちは、話す時でも、結論から先に話します。
論理的に考えて、相手に伝わりやすい方法で話すことを、
幼い頃から訓練しているからかもしれません。


「結論から先に書くこと。」


非常にカンタンに説得力のある文章を書くことができます。
試してみてください。


☆次回は「その2 流れを作ろう」です。
 スムーズに読める文章を書くコツをお伝えします。

  





 

第21講●話を聞いてもらうための土台づくり

●話を聞いてもらう土台づくり

話を聞いてもらうには...と考えると悩んでしまいますが、
ちょっと視点を変えてみましょう。

自分が誰かの話を聞くとき、聞きたいと思う時の気持ちを
分析してみます。

前回、例に挙げたのは、専門家の話なら聞くということでした。
また、素人であったとしても、その分野にプロ並に詳しい人、
よく勉強している人などの話も、聞きたい気持ちになります。

そして、一番よく聞くのは誰の話か?

それは、友人や家族や恋人といった、身近な人の話です。

まったくの素人であるにもかかわらず、家族や恋人の意見のほうが、
専門家の意見よりも大きな比重を持っていたりします。

なぜでしょう?

それは、信頼しているからに他なりません。

心理学の話だと思われるでしょう。
しかし、これはライティングと無関係ではありません。
なぜならライティングでは、人の心を動かすことが非常に重要だからです。

では、身内でない人間が読み手に信頼してもらうライティングとは、
どんなものでしょうか?

信頼してもらうためにすべきことは、非常にシンプルです。

・決して嘘をつかないこと
・読み手に対して常に誠実であること

具体的にどうすれば良いのか、と思われるでしょう。
では、私もしている、間違いのない方法をお教えしましょう。

メールマガジンの場合、家族や大切な友人にも読んでもらうのです。
あなたを直接、知っている人には、嘘をつくことはできないですよね。
不誠実な気持ちがどこかにある場合も、何となくわかってしまうものです。
家族や友人に対して語りかける気持ちがあれば、
ちょっとした嘘や不誠実を感じさせる言葉も、避けることができます。

また、家族や友人に読んでもらうと、内容について好意的で前向きな意見を
言ってもらえるという、オマケが付いてくることもあります。


まとめます。
話を聞いてもらう土台を作るためには...

・あなたが専門家であれば、それを前面に出しましょう。
・その分野に詳しいなら、詳しくなったいきさつを具体的に伝えましょう。
・嘘をつかない・誠実な書き手であることを伝えましょう。


あなたがその道の専門家や詳しい人間でなかった場合、
信頼性という土台ができたら、正確な、間違いのない情報を
伝えていくように心がけてほしいと思います。

あなたが専門家でなかったとしても、客観的に良い情報であれば、
伝えられた読者の方も、読んでよかったと思ってくれるはずです。

  





 

第20講●売れる文章を書くノウハウ、あります。

●売れる文章を書くノウハウ、あります。

このタイトルは、とあるメールマガジンから着想を得ました。
 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000118176/

「シンプルだからこそ伝わる」コピーの書き方があります。
多くを詰め込むことをせず、シンプルにすることで、
かえってストレートに伝わる言葉があります。

書かれているのは、こんな内容です。

----------------------------------------------------------------

ある和菓子屋さんが広告のキャッチコピーを考えていました。
使えるのは、わずか25文字。

『 厳選された素材を使った、季節感あふれる和菓子です 』

では、他のお店でも使っているような、ありふれたコピーです。
そこでその和菓子屋さんは、あえてシンプルな、
「説明しない紹介文」を作ったのです。

『 夏にあう和菓子、あります。 』

わずか13文字ですが、気になるキャッチコピーになりました。

『 ○○、あります。 』

このパターンは、あなたのお店・会社でもすぐに応用が可能です。
コツは商品キーワードをシンプルに語るだけです。

----------------------------------------------------------------

これは私が要約した文章なので、もし時間が許せば、
メールマガジン「売り上げが上がる文章の書き方・使い方」を
読んでみてくださいね。
 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000118176/


この方法は、あなたのビジネスにも応用できると思います。
自分のキャッチコピーに応用してみてもいいかもしれません。

必ずしも「あります」である必要はありません。
たとえば、「見せます」とか「あげます」などでも面白いかもしれませんね。

ちょっと作ってみませんか?

面白いものができたら、ぜひ私に教えてください。
ご紹介したいと思います。

 ⇒ kakujuku☆yahoo.co.jp


●「売れる文章」とは?

さて、「売れる文章」とは、どういう意味でしょうか?
何となくわかった気になってしまう言葉ですね。

「売れる文章」とは、「物(商品)が売れる文章」のことです。

当たり前と思われるかもしれませんが、言葉の意味をはっきりさせることで、
フト気づくこともあります。

つまり、「売れる文章を書く」とは、「読んだ人が商品を買いたくなるような
文章を書く」こと、と言い換えられると思います。

「売れる文章はこういう風に書くのだ」と一般化したノウハウやテクニックを
書いている人が非常に多いのですが、ちょっと待てよ、と言いたくなります。

 「何を」売りたいんですか?
 「誰に」売りたいんですか?
 そして、あなたは「誰ですか?」

たとえば私が「サッカー上達法」という教材を作ったとします。
サッカーが上達するためのノウハウが満載で、
この教材を読んで練習すれば、誰でもJリーガーになれます!
という教材です。

...おそらく、誰も買いません。

そういう教材がすでにあったとして(ないと思いますが...)
私が紹介しても、誰も買わないと思います。
まぐれで買ってくれる人はいるかもしれませんが...。

なぜなら私はJリーガーではないし、サッカーは小学生の頃に
やったことがあるだけ。
今でも、特別にサッカーに詳しいわけではありません。

サッカーをしている人に、私の話を聞いてもらう土台がないのです。

説明しているのが私ではなく武田修宏だったら、セルジオ越後だったら...
言うまでもないですね。
この人たちが書いた教材だったら、あるいは教材を絶賛していたら、
間違いなく売れるでしょう。

つまり、話を聞いてもらえる土台があるからです。

その大前提がなければ、どんなテクニックを使っても、
「売れる文章」を書くことはできません。

では、どうやって「土台」を作っていったらよいでしょうか?
あるいは、「土台」がなくても話を聞いてもらうには、
どうしたらよいでしょうか?

次講に続きます。

  





 

第19講●実用以上、芸術未満

●実用以上、芸術未満

私たちが日常書いている文章には、どんなものがあるでしょう。
会社の報告書、レポート、説明書、連絡文などなど。
頻度が高いものは、ダントツにメールですよね。

このメルマガを書いている私は元雑誌記者、現役編集者なので、
言ってみれば「言葉のプロ」です。
しかし、プロである私でも、メールで失敗したことは何度もあります。

原稿をお願いしている著者の先生とのやりとりで、
誤解を招く表現をしてしまったり...。
著者の先生から速攻で電話がかかってきて、
「誤解です」と平謝りに謝ったことも。

常に気をつけていないといけないな、と思います。

しかし、一体、何をどう気をつけたらいいのでしょうか?


私たちが学校で学んできたのは、文学作品や評論です。
そして、就職してから学ぶのは、報告書や事務手紙の実用的な文章です。

メールの文章は、もちろん文学作品ではありませんが、
報告書のような実用オンリーの文章でもありません。

つまり、学校と会社で学ぶことの中間に位置するもの、
「実用以上、芸術未満」なのです。

この「実用以上、芸術未満」の文章を、
私たちは学ぶ機会をもっていません。
意識して学ぶことをしなければ、うまく書けなくて当然。
失敗して当然なのです。


「実用以上、芸術未満」の文章力をつけるために、
参考になる本があります。

『伝わる・揺さぶる!文章を書く』山田ズーニー著・PHP新書
 ⇒ http://tinyurl.com/2jzchu

この中の「引きの伝達術」を読んで、自分のメールの何が
悪かったのかが明白になりました。


文章修行には終着点はありません。
謙虚に学ぶ姿勢でいたいものですね。

  





 



Profile

高橋恵治(たかはし・けいじ)
70年、長野県生まれ。早稲田大学卒業。広告コピーからゴーストライティングまでこなす異色の元雑誌記者・編集者。09年、マスコミ勤務15年の歴史に終止符を打ち、書き手に転身。紙・Webなど媒体を問わず、反応のとれる文章に精通する文章のプロ。

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