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第27講●ライティング基本7か条 その6

まず、おさらいから始めます。

●ライティング基本7か条

ライティングの基本は、細かいところまで挙げていれば大変ですが、
これだけ守っていれば大丈夫というものがあります。
大体、この7つにまとめられます。

 その1 結論から書こう
 その2 流れを作ろう
 その3 段落を作ろう
 その4 読者がわかることから書こう
 その5 主語を省略しない
 その6 1文では1つのことだけを書こう
 その7 あいまいな表現は避けよう

この基本7か条に気をつければ、文章を書くことに慣れていない人でも、
わかりやすい文章を書くことができます。

今日は、「その6 1文では1つのことだけを書こう」です。


●基本7か条 その6 1文では1つのことだけを書こう

なぜ「1文では1つのことだけを書く」のが良いのでしょう。

実は、人は一度に1つのことしか理解できません。
そのため、1文に2つ以上の意味を込めると、
読み手が混乱してしまうのです。

1文に1つのことが書かれた文章とは、
「主語+述語」の組み合わせが1つの文章です。


手元にある文章を使って説明します。
これは、某デパートのメール会員登録を勧める広告文です。

「ご登録の方には、○○のバーゲン&イベント情報や、
お得な情報がギッシリ詰まったメルマガをお届けします。
その他にもいろんな情報を配信中。
このチャンスにぜひエントリーを!」

これを繋げると...

「ご登録の方には、○○のバーゲン&イベント情報や、
お得な情報がギッシリ詰まったメルマガをお届けして、
その他にもいろんな情報を配信中なので、
このチャンスにぜひエントリーを!」

何を伝えたいのか、一気にわからなくなります。

悪文の典型は、上の例のように、
読点「、」を使ってだらだらと続く文です。
これは、日常的に文章に接しているはずの人でも、
うっかりやってしまうことがあります。

このような文章にならないように気をつけて。
伝えたいことをストレートに読み手の心に響かせるために、
「1つの文には1つの意味」と覚えておいてくださいね。


余談ですが...
文学作品などでは、あえて一文を長く書き、
インパクトを狙ったものもあります。

たとえば、1985年にノーベル文学賞を受賞した
『フランドルへの道』(クロード・シモン)

途中、約半ページに渡って読点「、」がなく、
次の句点「。」まで約10ページ。
つまり、一文がおよそ10ページに渡っている箇所があります。
作家が意図した、あるイメージを読者に印象づけるために、
そのように書いたのだと思います。

これはこれで、すごいのですが。

しかし、私たちは文学作品を書くのではないので、
読み手に意味がまっすぐ伝わる文章を心がけましょう。


☆次回は「その7 あいまいな表現は避けよう」です。
 これで基本7箇条がすべて揃います。

  





 


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Profile

高橋恵治(たかはし・けいじ)
70年、長野県生まれ。早稲田大学卒業。広告コピーからゴーストライティングまでこなす異色の元雑誌記者・編集者。09年、マスコミ勤務15年の歴史に終止符を打ち、書き手に転身。紙・Webなど媒体を問わず、反応のとれる文章に精通する文章のプロ。

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