第35講●文字校正のキモ その2

前回に引き続き、校正のポイントについてお話します。

前回・今回と書いたポイント以外にも注意点はいくつかあるので、
また取り上げようと思います。

ほんの少し注意すれば文章が洗練されて見える方法を、
取り上げていきます。

 

●【文字校正のキモ】その2 表現の重なりを正す


前回は表記の統一について書きました。

「子供」「子ども」
「所」「ところ」...

などを統一することによって、
スッキリした見やすい文章になるというお話でした。

あれから、気をつけて見ていただけましたか?

このブログでお話していることを、翌日だけでもいいので、
ちょっとだけ気にしてみてくださいね。

小さな積み重ねで、いつの間にか書く力がUPしているという、
うれしい結果が出るはずです。


今日は、うっかりやってしまいがちな、
「表現の重なり」についてお話します。

「表現の重なり」とは、簡単に言うと、

「頭痛が痛い」

のような表現のことです。
さすがに「頭痛が痛い」と真面目に書く人はいないと思いますが、
それに似た記述をしてしまうことは、実はよくあります。


私も、実は請け負ったセールスレターで、
その間違いを犯してしまいました。

気がついて直させていただきましたが、ひやっとしました。
プロが洗練されていない文章を書いてしまっては、
恥ずかしいですから。


間違えた箇所は...

「このように1つひとつ順番に進んでいかなければ、
また元に戻ってしまう危険性があります。」

という部分です。
どう間違えたかと言うと...

「このような順番で1つひとつ順番に進んでいかなければ、
また元に戻ってしまう危険性があります。」

です。

「順番」が重複してしまっています。

くどいですよね......。


長い文章になると、うっかり最初と最後に2度、
主語を入れてしまったり、
くどい言い回しをしてしまうことがあります。

そのほか、同じ接続詞を何度も続けてしまうことも。

「そして~、そして~、そして~...」のように。

接続詞は省いても問題ない場合が多いので、
私はなるべく使わないようにしています。


このような「表現の重なり」「くどい言い回し」を正すには、
「音読」が効果的です。


すらすらと読めるかどうか確かめることで、
誤りに気づくことができます。


ぜひ、お試しください。

  





 


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Profile

高橋恵治(たかはし・けいじ)
70年、長野県生まれ。早稲田大学卒業。広告コピーからゴーストライティングまでこなす異色の元雑誌記者・編集者。09年、マスコミ勤務15年の歴史に終止符を打ち、書き手に転身。紙・Webなど媒体を問わず、反応のとれる文章に精通する文章のプロ。

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